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“ephemeral forest”

“ephemeral forest”エフェメラル・フォレスト

絶え間なく変化する様相は、
儚くそして瞬間の美しさである。

蜻蛉の羽に例えられる典具帖紙の繊細さ、その凛とした佇まい。
植物から生まれた最上位の紙であるその自らの姿を、有機的な動きの連続によってシワを生み、凹凸を携え、
形を変容させることで瞬間の美しさ・未知の舞いを生み出し、自然のリズムを表現したインスタレーションです。

世界が同時に直面したこの難しい世の中で再認識したのは、目に見えない脅威や畏怖と共に、自然の力強さや生命力。
我々が一生という瞬間に直面する様々な出来事も、大きな自然のリズムの中の儚いうねりの一部なのではないでしょうか。

ルフトツーク 遠藤豊

遠藤 豊Yutaka Endo

テクニカルディレクター

LUFTZUG代表/アートディレクター/プロデューサー/テクニカルディレクター。1977年新潟生まれ。舞台芸術から派生し、音楽、映像、デザイン、テクノロジーほか領域を問わず関係性を構築する。2005年有限会社『ルフトツーク』を東京に、2012年『LUFTZUG EUROPE』2019年『Lugtje』をアムステルダムに設立。暖味なメディアの媒介として役割を確立しようと活動を広める。人と感覚の交流、感覚の遍在化を目指し国内外で積極的に活動。2020年nanzo inc.設立、共同代表となり「などや」プロジェクトを開始する。2021年特定非営利活動法人すてきなまち・赤岡プロジェクトの理事に就任。2019年カーニバル00in高知のテクニカル・演出や、赤岡・赤れんが商家での活動など高知県での活動に積極的に携わる。

展示作品exhibition

展示作品 展示作品

ご挨拶message

牧野富太郎博士と植物を愛する喜びを伝えるアート絵本『まきのまきのレター』を出版してから1年半が経ちました。この本には、伝えたかった事がもう一つあります。それを伝える為にこの企画展が開催出来る事をとても嬉しく思っております。高知の方々が誇りとし大切にしている「牧野富太郎」と「土佐和紙」、そしてそれをはぐくんだ土地・文化・人に思いをいたしながら、『まきのまきのレター』という一冊の本から生まれたこの空間で、みなさまが「何か」を感じ、受け取って下さったらと願っております。

主催者 
まきのまきのレター実行委員会 池田 健

スペシャルムービーspecial movie 撮影 石川拓也

                   

“ephemeral forest”紡がれた時を纏う、
まきのまきのレター

紡がれた時を纏う、まきのまきのレター

牧野富太郎博士が植物を愛し学び続けたその姿を、土佐和紙に印刷したアート絵本『まきのまきのレター』。世界一薄いと称される和紙「土佐典具帖紙」が、かげろうのように舞うインスタレーション。浮遊する和紙と、楮を原料とした紙布の壁に包まれた空間で、牧野博士や植物のイメージが重なり、植物園の中に和紙の森のような空間が現れます。

  • 開催期間
    2021年10月1日(金)より11月28日(日)
  • 開催場所
    高知県立牧野植物園 牧野富太郎記念館・展示館
  • 主催
    まきのまきのレター実行委員会
  • 企画
    株式会社ENYSi
  • 演出
    遠藤豊(ルフトツーク)
  • 演出プロデュース
    株式会社アリガトウデザインコンサルティング
  • 会場構成
    里見デザイン室
  • 和紙監修
    浜田洋直、浜田治(浜田兄弟和紙製作所)
  • 宣伝美術
    猿山修(ギュメレイアウトスタジオ)
  • 協力
    高知県立牧野植物園、関株式会社、ひだか和紙有限会社