女子大生、イケメンに歌舞伎ワールドへいざなわれる
2017年6月28日
歌舞伎ってお堅いイメージ……理解できるの?と思われている方へ。そんなことはありません。
まずはイケメンと歌舞伎の世界に浸ってみましょう。
そんなことはありません。
思い返せば、中学生の頃初めて観た歌舞伎はぐっすりと寝た記憶しかありません。
しかし、つまらないという印象のみを持っていた私に、友人は「歌舞伎は面白い」と言ったのです!
負けず嫌いな私は、そうだよねと彼女に相槌を打っておいたものの一切共感していなかったので、大学1年生の春に改めて歌舞伎座に行ってみました。すると、驚くほどお堅い空気などなく、手軽に楽しく見られる芸能だったのです!!!
と、一女子大生が言っても、信じていただけないかもしれません。
そこで、先日初めて行ってきた歌舞伎鑑賞教室をご紹介します。
歌舞伎鑑賞教室は、毎年6月・7月に国立劇場で開催されている公演です。
歌舞伎座で見るとなると、
1等席18,000円
2等席14,000円
3階A席6,000円
3階B席4,000円
1階桟敷席20,000円
「幕見」という一幕だけ見られるチケットは1,000〜1,500円ですが、売り切れ必須なので、かなり早めに並ぶ必要があります。
一方こちらの歌舞伎鑑賞教室は一等席3,900円、二等席1,500円!
二等席は2階上段ですが、歌舞伎座の3階席や4階の幕見席よりもよく見えます。しかも!学生ならなんと全席1,300円です!!こちらが会場の国立劇場・大劇場です。
-この幕はお菓子「歌舞伎揚げ」の柄という説明がありました。
前半は役者による解説、後半は有名作品、の二部構成。公演時間が通常の歌舞伎より短めなので、飽きて寝てしまうリスクが低いというのもオススメポイントです。
そして、何と言っても、若手イケメン役者・中村隼人さんの解説が面白いのです。
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中村隼人さん
-23歳
-二代目中村錦之助の長男
-2002年2月に初舞台
-大河ドラマや2006年放送の「せいせいするほど、愛してる」などのドラマにも出演
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彼が目線をこちらに向ければ、お姉様方からの黄色い歓声、お手振り……そう、アイドルです。
なんと、撮影タイムもありました。
-#歌舞伎みたよ のハッシュタグをつけて、世界に歌舞伎を発信するためのコーナーだそうです。
勿論イケメンというだけではありません。
まず、歌舞伎の舞台の構造、仕掛けを実際に動かしながら学びます。さらに、「附け」という所謂音響と役者の合わせ方、「毛振り」(今で言うならばヘドバンのようでダイナミック!) の実演など、舞台から目を離せません。イケメンだからというのもありますが。
最後に、その後上演される演目の説明がありました。
予習することで、その後のストーリーがわかりやすく、より楽しむことができました。
伝統芸能というと、前述のようにお堅くて難しいイメージを持ちがちです。実際観てみると、今にも通じるようなクスッと笑えてホロっと泣いてしまうようなお話ばかり。しかし、それを知られずに敬遠されていけば、伝統はいつか途絶えてしまいます。
今回解説されていた中村隼人さんは23歳。
同世代としても、歌舞伎をもっと身近に感じられるように、と積極的に発信されている若手役者の皆さんの姿に士気が高まりました!私もこのブログを通じて、少しでも日本を発信できたら嬉しいです。
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小春
ライター情報
小春
最近皇族も通う大学に通い、中学時代の大半を中国で過ごした国際派。庭園、器といった伝統文化への関心が高い。休日は友人と夜カフェやイベントに行って過ごす。その反面ひとり行動も好きで、ひとり旅の間に友人をつくるのが得意。